国民が暴走し始めると大変なことになることが、今回の韓国を見ていて良く分かった。
近年、日本の隣国でこのような事が起こった事が無いので新鮮な驚きを感じている。
国とは国民を守る為に組織されたものであるが、国としての歯車である政府が機能しなくなると、まさに蜂の巣に手を突っ込んだような騒ぎになってしまった。
イギリスのEU離脱に対する国民投票もそうだが、民意ばかり気にすると国家として大事なものが失われる。
国民は感情で動くものだし、国民全員がグローバルな経済感覚や政治感覚を持っている訳では無い。少ない給料でこき使われる一般人は生きるのに精一杯なので、目に見えることしか考えられないのだ。
そもそも一般人の情報ソースはニュースや雑誌で書かれた1企業、1個人の意見を頼りしているのである。
日本でも集団的自衛権の時のマスメディアを思い出せば実感できるだろう。TVや雑誌は反対論一色であり、お世辞にも公平な放送ではなかったのだ。
大衆はマスメディアに扇動されて動くことが立証されてしまった。
日本の選挙も過去を振り返ると自民党議員の数々の失態に、感情的に民主党を選択したが良かったことは何もなかった。いや、一つだけ良かったのは自民党に反省を促すことができた事ぐらいだろうか。
今回の韓国の無政府状態は国として、かなり危険な水域に入ってきているのではないだろうか?
大統領を更迭したのも国民感情、大統領がいない政府は何も決められない。
国民は感情が爆発し犯罪を始める。
ここでいう犯罪とは公共の場に銅像を許可無く設置すること。
日本であれば警察が出て撤去で終わることが、韓国では民意が大事?というアホくさい理由で撤去ができない。
いや、一旦は地方公共団体が撤去したのに返却し、再設置されても今度は無視を決め込んでいる。
一度執行した行政権限が二度目に適用できないということは、行政権の正当性を否定していることになる。
既に韓国では警察機関、地方公共機関、政府機関の全てがまともに機能していないということだ。
本来ではあれば、これらの機関が正しく機能し、国民の自由の権利を守るべき存在なのだ。
自由な権利とは、感情に任せて行動する自由を阻止されることでは無い。
国民が言いたいことを発言し、その意見を自分たちが選んだ代表者に代弁して貰い国を運営していくことだ。
その為にはまず、自分達が選んだ代表者が作った法律や結んだ契約をを守って行く必要がある。
約束しておいて後から、あれ無しで!ということは大人はしないし、してはいけない。
今の韓国は国民の感情論が直接、政治に反映されるという近代まれな体系の国家になっている。
政府関係者は怖いのだ、大統領でも暗殺される国なのだから。
仕方無いので韓国政府は都合の悪い怒りの捌け口を、ありもしない日本批判へ向けることにした。
しかし、日本批判の1つである慰安婦問題が最終的にかつ不可逆的に解決してしまうと、向き先の無い怒りが政府に向かって暴走し始めた。困るのは政府である。だから日本には悪役のままでいて貰わないと困るのだ。
韓国の崩壊は既に始まっており、いや、第二次世界大戦の際に日本という親から、子供として育つ期間も無く、無理矢理独立させられた為に異質な国家へと育ってしまった。
国民が暴徒化し無政府状態の国と、その隣の国では独裁者が支配する国。
同じ朝鮮なハズであるが、どうなって行くのか注視する必要がある。