クラウドファンディングで制作された映画なのだが、よくぞ映画化してくれたと思う。
地元の映画館でも異例のロングランで放映されていた。
映画館で観て、やはりDVDもレンタルして観てしまった。
劇中で出てくる言葉(方言)、電車の駅の名前、全てが馴染みのあるもので、素直に共感を得た。
吾輩自身が広島の原爆の日に祖母が敗戦処理で広島市内に片付けで行っていたら生まれていなかったかもしれない。
吾輩の生家は大竹市であり、劇中にも言葉が出てきていた。
祖母は母を妊娠しており、原爆投下後の後片付けに行く順番を飛ばして貰ったらしい。
替わりに行った人はその後、何人も死んだらしいと祖父から聞いている。
祖父は戦争に行って、銃弾を足に被弾して傷痍軍人として余生を送った。
決して戦争中のことを孫に話さなかったが、今考えるといろんな意味で話せなかったのだろう。
戦争とは、当事者にとっては不幸になることが決定している。
戦争当時を生きている人は誰も幸せにならないことだが、時代を変革するイベントであることは確実である。
だが未来の人にとっては幸福になることかもしれない。
例えば、北朝鮮という国が崩壊するとすれば、未来の北朝鮮の人は幸せになれるチャンスはあるだろう。
第二次世界大戦中、日本が勝っていたら今の日本は無いだろうことは疑いが無い。
軍国主義の延長で独裁国家になっていたかもしれない。
人類の歴史上、圧政を転覆する転機は革命と呼ばれる国と民の戦争や、領土を奪う為の国家間の戦争以外に無かったのだから。。。
今後の日本はどこに向かうのだろうか?
この映画を観て考えてしまった。
願わくば、幸福な未来が来ることを願うのみである。