身辺調査の資料を提出して、はや二週間が経過した。
土曜日の朝10時頃に、マンションのインターフォンを鳴らす人間がいる。
妻がインターフォンに出て、ワシを呼ぶ。
妻「警察の人から」
玄関のカメラ画像を確認すると、小太りで目の下が異様に盛り上がり、髪の毛は5ミリで坊主にした警察官Sがスーツ姿で写っている。
吾輩 (悪徳セールスか! 正直、キモチワル。。。)
吾輩「はい、なんですか?」
警察官S「すみません。3度も近所の人に会いに来ているんですが、全然会えないんですよ。ヤッサンどうにかして下さい。」
吾輩(お前のような風体の人間がカメラに映ってたら誰も出んわ!)
吾輩「そう言われても、私が行った時は出てくれましたよ。」
警察官S「取りあえず、奥様にヒヤリングしたいのですが。」
吾輩「どうぞ。入って下さい。」
と言って、マンションの自動ドアのロックを開けてやる。
まあ、普通は土曜日のこんな朝早くから来たら、応対しないだろう!ワシだってパジャマのままだし。
もう少し、時間帯を狙って来て欲しいものだ。
お昼の昼食タイムや夕方に人が自宅にいて、かつ対応できる時間に来るものだろう。
奥さんとヒヤリングした後で警察官Sはワシに言う。
警察官S「本当に会えなくて困っているんですよ。ヤッサンの為に今日で3回目です。今日は非番なのに来たんですよ。何とかして下さいよ~。」
吾輩 (泣き言か!)
吾輩「いや、それがオヌシの仕事だろ!」
警察官S「いや、こればっかりやってる訳ではないんですよ。」
吾輩 (もっとイケメンにして来いよ!)と思ったが、警察官Sが傷つくとこの後の手続きが困難になるので止めておく!
吾輩「このマンションは、カメラが付いているのでNHKの集金と間違われているんではないですか?」
と、遠回しに恰好が良くないことを通知してやる。
警察官S「そうなのかもしれません。。。他の案件でも出会えないんですよ。自分で言うのもアレなんですが、見た目が良くないもので(笑)」
吾輩 (自覚があるんかい!)
吾輩「とにかく、私から近所の方に家に居て欲しい。とかはお願いできませんよ。」
警察官S「うーん。今日は引き上げますが、どうにもならなくなったら相談させて下さい。」
吾輩「協力できることなら、やりますよ。」
と言って帰っていった。。。。。
というか、警察も少しは風体を考慮した人間を身辺調査に当てるべきたと思うのだが。。。