吾輩が保持している電動リール、シマノのマダイシュペシャルをどうにか修理できないか分解も視野に入れて調査していた時に、以下のHPを見つけた。
電動リールの修理を個人でやっているようで、もしかしたら修理してくれるかもしれないと期待がこもる。
しかしながら、ホームページがずいぶん昔の技術で作成されており、現在のHTML基準に合致していない。営業されているのか心配になったので修理をしてもらえるのかメールで問合せてみた。
結果としては以下のような内容のメールを返信して頂いた。
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お問合せ有難うございます。
ホームページやブログを更新していないので、多くの方からサービスを終了したのではないかとご心配をいただく始末で、誠に申し訳ない次第です。
お蔭様で、口コミとネットの力で余りにも多くのお客様より修理依頼をいただき、全く時間が足りない状態です。
さてマダイSPですが、モーターの寿命が尽きたようです。
ブラシとブラシの当たるコミュテータという部分が摩耗限度を超えたと思います。
残念ですがモーターの修理は不可能で、モーターを取替しなければなりません。
モーターはメーカー修理の専用部品となっており、販売されませんのでメーカーにリールを送って修理依頼するのですが、既にメーカーサービスが終了しており、修理は受付されないと思います。
しかし、メーカーにはモーターの在庫は有る様で、モーター取替の単体作業には応じるような話も有り、現在確認中です。
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お元気そうで安心しました。
結果的には、動作保証なしでモータ単体の交換作業をしてもらえるか他のリールで確認してもらえるようなので結果を期待して待ちたい。
この返信メールを頂いて、ブラシとコミュテータについて調べてみた。
モーターには色々種類があるが、電動リールに採用されているのはブラシモータのようだ。
ブラシモータの仕組みは以下のような仕組みである。
出典:wikipedia
この+、-の端子のことをブラシといい、ブラシが触れているコイル部分のことをコミュテータ(整流子)という。
コミュテータはブラシと接触し続けることで電流を制御し、モータを一定方向に回す仕組みを実現している。
ブラシモータは電気回路が単純で安価に製造することができるが、機械接点の為に摩耗した時点で寿命を迎える。
以上の結果から、電動リールメーカがブラシモータを採用している限り、電動リールには必ず寿命が来ることになる。リール本体の各部品の経年劣化よりも、毎週釣りに行けば行く程、モータの寿命が速く尽きてしまうだろう。
気に入ったリールに対する対策としては、メーカが修理不能になる前にモータ交換を依頼しておくことだ。販売開始時期からの年月、リールの稼働時間、巻き上げ距離を目安に交換するしか対応方法が無い。
工房行雲さんから良い結果が返ってくるのを期待したい。