今年の夏休みは天気が良くない。
そういえば、空梅雨だったのに梅雨が明けてから雨が降り始めて、ずっとこの調子だ。
前回の釣行で「2010年式の電動丸600マダイスペシャル」の調子が良くない。
思えば、このリールは発売と同時に買った初めての電動リールであり、思い入れは深い。
当時のことを考えるとまさか自分が電動リールを買うなんてことは考えもしなかったが、当時はハンドルノブがアルミ標準装備のものは殆どなく、このマダイスペシャルはアルミハンドル標準の電動リールの黎明期を飾ったものではないだろうか?
マダイスペシャルはドラグがマダイ用にチューニングされており、かなり細かく調整ができるのが当時の売り文句だったが、果たして中身はどうなっているのだろうか?
暇なこともあり自分で分解してみることにした。
まず、分解図を見てみる。
良く見てみると、動力がモータであること以外は普通のベイトリールと基本構造は変わらないようだ。
但し、最初に言っておくが、お金に余裕のある人と時間に余裕のない人は電動リールをバラそうなんて考えずにメーカのメンテナンスに出すことをお薦めする。
また、ベイトリールも分解したことが無い人も止めたほうが良いだろう。
興味がある人は以下の記事へ。
分解とメンテナンス
まずはハンドル部分の解体から始まる。
分解した順番に綺麗に並べておくと戻す時に間違わずにすむ。左端の星型の部品がスタードラグと呼ばれる部品だ。
この星型の金具が、スタードラグにより回されるスタードラグナットで下にあるサラバネを押し付けてドラグを調整する部品だ。
サラバネまで取り外すと、こうなる。
サラバネは6枚装備されている、凸凹のセットが3つある。
さて、分解を本格的に行う為には本体を開けなければならない。
ネジはここと。
ここ。上記のビスと下のビスを外さないと上部のカバーが外れないの注意が必要だ。
上部のカバーを外す為にここのビスを外す。
上部カバーを外すにはコツがあるので注意。
上部の隙間に手を入れてズラシながら外す。
カバーを開けた後に最後のビスを外すと本体が開く。
予想より、綺麗な中身。
ドライブギアを開ける。
綺麗にする。
しかし、スタードラグ座金が表と裏に1枚ずつしか入ってないんですけど(笑)
スベリを良くする為か?
ストッパーツメ部分、このツメが重要でクラッチを切った後にハンドルを回すとクラッチを元に戻す為の部品だ。
綺麗にする。
掃除をして、グリスアップ後は元に戻すのが実は大変。
特に、ストッパーツメを上手く組み立てないと駄目だ。
カバーを合わせて戻すにはクラッチを切った状態で合わせないと戻らないので注意。
完成、電源を入れて動作を確認。
かなり調子が良くなった。
次回の釣行は、予備の電動リールも持って行って動作を確認しよう。
まとめ
電動リールの内部はかなり粘度の高いグリスを使っているのでベタベタするので部品を無くさないように操作に注意。
実際は趣味でないと割に合わない作業だと思う。
しかし、マダイスペシャルはドラグを売りに作った割には簡単な構造だったので正直、期待外れだった。
そうそう、シマノからYouTubeに分解メンテする動画も出ているので参考にした方が良いと思う。